美容師のみなさん。
スタイリング剤やシャンプー、ヘアケア商品の説明中に
『それネットで買ったよ』『ネットで調べてみるね』
なんて言われた事はないですか?
今は多くのネットショッピングサイトがあります。この状況を打破する為には今の現状を理解しておかなければなりません。今回はネットに出回る美容商品と傾向をまとめてみました。
amazon,楽天の強み

By: Carl Malamud
・検索したらすぐに商品が出てくる
・一般のサロン価格より安い
・他にも求めているであろう商品を紹介してくれる
・注文すれば翌日に届く
amazonの小売り業態の影響力は増していくばかりですが、このままでは美容院の店販にも影響を及ぼします。
実際にはサロン専売品である商品がロフトやドンキホーテでも扱われていたり、
ネットショップでも並んでいます。中には規制がより厳しくなり商品一つ一つにシリアルナンバーをつけて出回らない様に工夫しているメーカーもありますが、販売規模が縮小するには時間がかかります。
この対策を待って商品の価値が下がるのを懸念する前にネットと小売りの差別化を考えた方が業界としても活気がでるとbisuta編集部は考えます。
では差別化するにはどうすればいいのか。
その答えは【検索しても見つけられない商品の提案】にあります。
サロンに行った際にしか聞けない旬なアイテムのお話はきっとお客様に喜んで頂ける事でしょう。
お店で買う理由とは

By: Moyan Brenn
ネットの普及に伴いお客様は欲しい商品が家にいるだけで気軽に買える時代です。ですがお客様が店舗に足を運ぶ事はなくなりません。
お店で買う理由があればお店に来て頂けます。では店舗販売の魅力とはどんな事があるでしょう?
・自分では見つけられない魅力的な商品に出会える
・実際に手に取って香りや質感を試す事ができる
・人との繋がりや体験が得られる
・そのお店にしかない商品が買える
・悩んだ時の相談が気軽にできる
この5つはインターネット販売では無い部分です。お店で購入する理由を作ってあげる事で付加価値もついてきます。
店販は技術の一つ

By: Naomi King
スタイリング時に説明する商品のご案内と使用方法は家でのお手入れにでは欠かせない情報です。
【今回のヘアスタイルを維持するにはこちらが必要です】というアドバイスはもはや技術の一つと言っても過言ではないでしょう。
今では1人で月に200万〜300万とヘアケア商品を販売する強者も現れてきているという報告もありますが・・・この数字も驚異的です。商品購入率が40%以上という美容師さんもスゴい数字です。
中には販売士の資格を取って流通から顧客の購買心理まで学ぶ美容師さんもいます。
技術と商品提案力が備われば一流美容師の仲間入りです。
まとめ

By: iamNigelMorris
ネットの普及により商品が安く気軽に買える時代になり、ますます美容師さんの商品販売のスキルが問われる時代に突入しました。
各メーカー、ディーラーもこぞって講習を組んでいます。
押し売りみたいになって難しい・・・と嘆くうちはまだまだ半人前。どの職種であれど販売スキルの高い人には共通点があります。それは、
読者の皆様も経験はあるんではないでしょうか?
【その商品売ってください!!】【その商品譲ってください!!】なんて
自分から言ってしまった事が・・・。説得という漢字は説いて得をすると書きます。
そのお客様がヘアケアアイテムを使う事で得したなぁ〜って思ってもらえるシーンを想像させる事。このお得感を接客中に伝える事が差別化のポイントです。
もうすぐ4月の新年度!!この記事を読んで全国の美容師さんが更に一段階レベルアップして頂けたら幸いです。